#3 “_ for good”立ち上げ1年を振り返る(前編)
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目次
- はじめに
- “リジェネラティブ”について学ぶ
1. はじめに
「study for good」は、「学ぶ者」として消費者と作り手をつなぐ橋渡し役を担う私が「ものづくり」にまつわるあらゆるテーマをピックアップして、皆さんと一緒に学んでいくコンテンツです。
今回は「_ for good」立ち上げから約1年が経ったいま、皆さんと一緒に学んできたことをいまここの私だからこそ見えている視点を交えて振り返る特別回です。
2024年1月にはじまった「_ for good」。サステナブルやファッションのこれからについて「みんなで語り、考える場」として立ち上がったこのメディア。およそ1年間で、サステナブルやテキスタイル領域の専門家、繊維産地の職人やキュレーター、アパレルブランドのデザイナーや、学生など、さまざまな立場の皆さんと一緒に、複数のウェビナーやイベントを開催してきました。まずは、ゲストをお招きし開催したウェビナーについて振り返っていきましょう。
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2. “リジェネラティブ”について学ぶ
記念すべき開設記念動画「Textile Exchangeとファッションの未来」では、Textile Exchangeアンバサダーの稲垣さんをお招きし、Textile Exchangeや最新のサステナブル潮流について、語り合いました。ここでは、いまは以前よりも耳にする機会が増えてきた「リジェネラティブ」についての話題でも盛り上がりました。その際に、弊社社員が「リジェネラティブ」を表現する際に用いた「giving back to the earth 」というフレーズがずっと記憶の片隅にあったため、実務で触れる話の中からリジェネラティブに繋がる要素を見つけられた気がします。
開設記念動画「Textile Exchangeとファッションの未来」 | __ for good(オウンドメディア)| TAKIHYO FOR GOOD(タキヒヨー株式会社のサステナブルサイト)
★学んできた内容の点と点が繋がる瞬間に、自身の成長を実感できています。
さらに、リジェネラティブ農業を行うインドの生産者「Pratibha Syntex社」へのインタビューが実現し、3月開催の「サステナブルの新潮流“リジェネラティブ”をインドの生産者と考える」では生産者の「生の声」を皆さんと一緒に共有し、私の上司でもある弊社社員が実際に現地のPratibha Syntex社やその農場へ訪問した際の内容も交えながら、これからのものづくりに何が求められるのかを考え語り合いました。実は、訪問時にはPratibha Syntex社の取り組みについて詳しく書かれている、ほのかにインドらしい香りのする本をいただいておりました。その本は何度も読み返し、新しく組織に入るメンバーにも引き継いでいます。
★ものづくりを学びながらサステナブルについても考える「学ぶ者」である私にとって、原料の成育から製品に至るまでの過程に加え、「giving back to the earth」の要素を取り入れたものづくりのすべてを理解することはそう簡単ではありません。ですが、いま振り返ると、「_ for good」立ち上げ初期の時点、また私がものづくりの世界に入ったばかりのタイミングでこのような環境・社会が複雑に絡み合う概念に触れたことは、サステナブルとものづくりのあれこれを考える際の基盤を築くために、必要だった気がしています。
※最新リジェネラティブコラムについてはこちら
study for good -「学ぶ者」國澤あや乃がいま考えること #2 | __ for good(オウンドメディア)| TAKIHYO FOR GOOD(タキヒヨー株式会社のサステナブルサイト)
今回の振り返りはここまで。
次回の後編では、「エシカル消費」と「日本の産地」について学んだことを振り返ります。
プロフィール
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執筆
國澤 あや乃(くにさわ あやの)
サステナブルセクションプロダクションチーム。タキヒヨーのものづくりやビジネスに取り組む姿勢に魅力を感じ、2023年入社。「学ぶ者」としての視点から_ for goodに関わり、サステナビリティのプロフェッショナルを目指す。