UMOU(羽毛)が変われば世界が変わる
羽毛は、軽くて温かい特殊な天然素材です。また、温度や湿度を調整する機能も兼ね備えています。
そんな多機能な羽毛ですが、食肉用の水鳥から取れる副産物という特徴から、世界的な食肉市場の変化や鳥インフルエンザ等に供給量は大きく左右されてしまいます。
Green Down Projectは、命の尊重と自然環境に資する循環型ビジネスモデル確立の必要性を感じたことをきっかけに設立されました。回収した羽毛をリサイクルし、日本国内で羽毛を循環させるしくみを確立し、その普及をめざしています。
Green Downとは、一度使用された羽毛製品を国内で回収し、中から取り出した羽毛を日本の工場内で洗浄後、回復処理したリサイクル羽毛のことを言います。
日本では今まで、製品に使用した羽毛を使い捨てにしていましたが、実は、適切な手入れをすれば100年以上は使い続けることができます。
羽毛循環サイクル社会
羽毛製品はGreen Down Projectに共感するメンバーによって、回収、精製され、再び新たなGreen Down製品(リサイクルダウン製品)に生まれ変わります。
一企業の技術だけではなく、羽毛に関わる企業をはじめ、地域社会や生活者一人ひとりの理解と、協力で成り立つ「羽毛循環サイクル」の実現は、人にも環境にもやさしい社会を創ります。
・障がい者就労支援・地域貢献
・環境保全
・羽毛の安定供給
サステナブル豆知識
リサイクルという言葉のイメージから、Green Downは新毛よりもキレイさでは劣ると思われるかもしれません。
しかし、羽毛製品は、使用している間に羽毛同士が擦れ合いほぐされ、日々の湿度や温度の変化が加わり、油脂やほこりなどの異物は自然と分離されています。
分離された不純物は新毛と同じ手順で洗浄されるため、新毛段階とリサイクル段階の2回洗浄されたGreen Downは、一般的な新毛よりキレイになると言われています。