最新技術にはない手間と時間の中に
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現在、世界中で稼働している梳毛紡績機のほとんどは生産効率の高い仏式紡績機で、99%以上を占めるとも言われています。そのため英式紡績機は世界的にも極めて希少で、本国イギリスでは博物館などに展示されています。
英式紡績機は、産業革命の初期、1769年に特許を取得し1771年にクロムフォード工場で稼働した、リチャード・アークライトの水力紡績機と同じ方式で「糸づくり」を行います。
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仏式紡績機との最も大きな違いは、紡錘の移動と回転によって撚りをかけるフライヤー。たっぷりと空気を含んだ、やさしく軽やかな糸になります。
また、仏式に比べて多めの油脂を原料に与えて繊維一本一本へのストレスを最小限に抑えられるため、繊維をオイルで包むことでダメージを軽減し、天然の繊維の持つ特性を最大限に活かした糸づくりが可能です。
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英式紡績機は、世界的にも希少な存在価値を活かして「真のオーセンティック」と呼ぶことができる英国羊毛、18世紀の毛織物を追求することができます。
そして、その特徴的な工程を活かして、また、オートメーション化されていない手仕事の領域を活かして、まったく新しい糸を創造していくことができます。
事例 Cases
株式会社トゥモローランドさま
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BRADFORD SYSTEM
希少な「英式紡績機」による伝統的な紡績技術で生み出したオリジナル性の高い糸で作ったコートなどがシリーズで採用されました。